
まだ梅雨入りでもないのにスッキリしないお天気がつづき、なんだか気分までどんより…。
そんなとき私の頭にうかぶのは→南国の太陽ときれいな海。そして頭にうかんだ国→タヒチ。タヒチといえば→ゴーギャン。
と、頭の中をかけめぐり、久しぶりにゴーギャンの画集をパラパラ。
私の記憶の中のゴーギャンの作品は色彩が鮮やかでタヒチの人々が生き生きと元気よく描かれているイメージだったのですが、改めて見てみると色彩は鮮やかではありますが、なんだかどの作品もちょっと闇を感じる暗い印象があり、あれ?そんな感じだったけ?と、自分の記憶のいいかげんさを改めて実感してしまいました。
きっと私の記憶の中には鮮やかな色彩のみが残っていて、そこから南国の開放的な元気なイメージになっていたんですね…。

私の中で印象深い作品「神の日」です。
この作品はタヒチから帰国後にタヒチを想いつつ描かれたもので、鮮やかな色彩の中に神秘的でちょっと不気味な空気が漂っています。
ゴーギャンの作品は記憶のイメージとは違っていましたが、現実と夢想のおりまざった世界から成り立っている、その色鮮やかな想像力の世界。やっぱり改めていいなと思いました。