先日、東京国立博物館で開催中の
『対決−巨匠たちの日本美術』展を観にいってきました。
この展覧会では、中世から近代までの巨匠たちを2人1組(若冲vs蕭白、歌麿vs写楽、円空vs木喰などなど)にし、対決というかたちで作品が展示されています。
作品を比較しながらみていると、それぞれの作品の魅力や個性が一層際立つから不思議です。
私の中で特に印象深かった作品は、1番最後に展示してあった、大観の『雲中富士図屏風』。
白く一面に広がる雲の中にひょっこりと青色の富士山が頭を出しているという、とてもシンプルなもの。そこに広がる風景はどこまでも続いているような壮大な感じに圧倒されてしまいました。
特別展を満喫した後は、平常展・特集陳列へ。
いつ来ても、興味深いものがたくさんあって楽しめます。
今回も気になったものを少しご紹介。
こちらは「蒔絵歌かるた」
こんな綺麗なかるた。優雅ですね。
こちらは、19世紀・沖縄本島の「鼈甲簪(べっこうかんざし)」
粋で素敵です。
こちらも、19世紀・沖縄本島の「水瓶・茶コボシ」
水瓶のフォルムが美しいです。
そして、平成館の企画展示室で8/31まで開催されている、親と子のギャラリー『博物館の水族館』も面白かったです。
魚や貝など海や川で暮らす生き物を用いた作品を水槽に見立てたケースに入れ、展示するというもの。
食器や文具、装身具など様々なものが展示されていました。
最後の写真は高村光太郎作の「鯰」(写真右)と、金魚形水滴。
などなど…興味深い作品が並んでいて楽しかったです。
今回も充実の東京国立博物館でした。
『対決−巨匠たちの日本美術』→
東京国立博物館 〜8月17日(日)
posted by
monsen
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23:34
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アート